十津川、山の民

山の民の誇りを持ち、十津川村に生きる人々を紹介します。

Vol.5

2017.06.21

ヨーロッパと日本の林業をつなぐ。

十津川村役場 農林課 地域おこし協力隊Jolan Ferreri(ジョラン フェレリ)さん

フランスのグルノーブル出身。
関西の大学で2年間経営学を学んだ後、
2016年11月から十津川村役場農林課での勤務を開始。

フランスから十津川村へ。

ジョランさんの故郷は、フランスのグルノーブル地方。アルプス山脈を見渡す自然豊かなところです。フランスからはるばる日本の十津川村へ、移住のきっかけは何だったのでしょうか。「日本に来て、はじめの2年間は大学で経営学を勉強して、MBAを取得しました。卒業した後も日本で働きたくて就職活動をしていた時に、ゼミの先生の紹介で十津川村と出会いました。山に囲まれたグルノーブルで育って、もともと林業に興味があったものですから、ぜひ十津川村で働きたいと思いました。」書類審査、面接を経て地域おこし協力隊として採用され、昨年11月から十津川村での生活が始まりました。

林業の現場に繰り出し、日々勉強。

もともと林業に興味があったものの、日本の林業は一から勉強中だというジョランさん。「フランスと日本では、樹種や使っている機械が違いますね。それに、日本の林業は特に品質を求められるので、枝打ちとか間伐とか、たくさん手入れが必要です。今は農林課の方と一緒に現場を回って、仕事を一つずつ覚えているところです。村有林に行って、どんな木がどれくらい育っているかを確認する毎木(まいぼく)調査をしたり、そう、この前は市場のセリの見学に行きました!」林業のことを話してくれるジョランさんは何だか嬉しそうで、十津川村での仕事を楽しんでいるようです。

日本の林業をより良い状況へと変えていきたい。

「今、十津川村に限らず日本の林業は、とても良い状況とは言えません。林業先進国のヨーロッパと日本をつなぐ架け橋に、私がなりたいと思っています。チャレンジです。」今年の6月には、林業先進国のスイスからフォレスター実習生が奈良県にやってきます。ジョランさんは、実習生が十津川村に滞在する間、現場の案内や通訳を担当する予定。さっそく架け橋として大仕事を任されるようです。今後のジョランさんの活躍から目が離せません。

十津川村の夏が楽しみ!

インタビューでは林業以外のこともお聞きしました。十津川村のお気に入りスポットは、瀞峡。奈良県・三重県・和歌山県にまたがる大峡谷です。「自然が好きなので、瀞峡が特に好きですね。あと、日焼けをするのも好きです。夏になったら、瀞峡で水に足をつけながら日焼けします。十津川村を訪れた際にはぜひとも立ち寄って欲しいです。」
役場の農林課に立ち寄るとジョランさんと会えるかも。

職場の十津川村役場農林課でパチリ。

事務作業も随分と慣れてきました。

農林課のメンバーとの打ち合わせ。

毎日手作り弁当を持参。(この日は日の丸弁当!)

得意の英語を生かし、英語教室をすることも。

まぶしい笑顔ですっかり村に馴染んでいます。